五竿風月 ♪磯恋しい♪

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人生の先輩のご勇退

少し前の話。

お世話になった先輩が早期退職を決断された。。。

 

雇用年齢や年金受給開始年齢が引き上げられている中において、その人はあっけなく退職された。

2人で飲んでいる時に突然打ち明けられた。

本当は悩んだり、葛藤などもあったのではないかと想像するが、唐突過ぎたからか呆気なく躊躇なく決断しているように感じられた。

「仕事が面白く感じられなくなった。」

あまり気の利いたリアクションができなかった。

淋しいという気持ちと、心配、羨ましいと感じる気持ちもあったかもしれない。

 

「退職のことは誰にも言うなよ。酒席とかもやらなくていいからな。」

この言葉にも淋しさが大半だった。

私の他にも、この人にお世話になったメンツはかなり多い。

誰もが盛大にご勇退を祝いたいと思うに違いない。

しかし、私はこの先輩の言いつけを守ることにした。

その時を迎えれば、皆んなが当然知ることになるが、その時まで沈黙を守る。

早くから私だけ知っていたということがわかると、大いに責められることだろう。

 

そんなことより、先輩のファイア後の方が心配。

「何もするつもりはない。何とかなるよ。」

特に金融リテラシーが高そうな気配もないし、貯蓄が多そうな印象もない。

どちらかというと散財が多く、自由に生きている。

奥様がしっかりされているから、何か策があるんかな??ジゴロか?

 

その時が近づくと、噂が流れ始め、私のところに情報の確認連絡が多く届いた。

数名のメンバに厳選して酒席を設けることにした。

それくらいは許してくださいよ ということで。

「飲めるだけでいいからな。品物とかは用意するなよ。」

決してお笑いのフリではない。。。

酒宴は、本人が店の予約までするという徹底ぶりであったが、楽しかったようだ。

 

その後しばらくして、何となくやり残している感もあり、連絡を取り再び会うことにした。

私が持つ最も縁起の良い、プレミアがつくお酒を手渡すために。

「気を使うなや。この間飲み会やってくれただけで十分や。」

とは言いつつ、縁起物のエピソードを聞いて受け取ってもらえた。

 

ゴルフと親の介護で忙しく、自由な日々を堪能してるようだった。

引き続き、私とも遊んでください。

ボケないでくださいよ!

 

 

 

 

 

 

 

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